夢をかなえるゾウ/水野 敬也
夢をかなえるゾウ。
これは書籍のタイトルからしておかしな書籍である。
ある意味有名な書籍なので、紹介する必要もないかもしれない。でも、それでも紹介しよう。
登場人物は、青年とガネーシャ。
ガネーシャとは人間の身体とゾウの頭、四本の腕を持ったインドの大衆神。障害を取り除いたり、財産をもたらすと言われれいる。
そんな空想上の神が、人間界に現れ、青年に毎日課題を与えて、青年を成長させるという話。
これだけ聞くと、普通の話じゃないかと思うかしれないが、そう思った貴方。騙されたと思って、夢をかなえるゾウを読んでほしい。
なんでゾウがこんな課題を出すんだろうと思っていると、なんとなく調子がいい。気分が晴れる。気持ちがいい。
言っていることは極めて普通、でも、忘れかけていること。
でも、実行すると気持ちがいい。
でも、この夢をかなえるゾウの本当の面白さは、このゾウの関西弁の漫才師のような語りにある。一見アホじゃないのって思うのに、実は洞察力に勝れ、真実をついている。こののりに引き込まれるように主人公の青年は成長していく。ラストのデジャブ的なエンディングに、なぜか涙がでるような清々しさがある。
この書籍はビジネス書、自己啓発書というカテゴリーなのだろうが、非常に軽妙なテンポで一気に読める書物である。
一読の価値ありだ。紙でも、電子書籍でも読むことができる。
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